タチウオの出水で死にます。それ自体は30メートル以下の水域に生息し、越冬時には60-100メートル以下にもなる。自身は強い水圧には適応できるが、低圧環境には適応できず、気圧差を調節する能力がないため、出水後の体内の高圧でお腹が破れ、死亡する。
タチウオは実はうろこがあるのですが、うろこが細かいので発見しにくいです。鱗は銀膜に退化していると考えられているが、体表の銀膜は脂肪が表皮を形成しており、鱗ではないという見方もある。また、無鱗魚とされていますが、無鱗魚にはうろこがない魚やうろこが小さい魚が含まれています。実は後者に属しているので、鱗があります。
タチウオは獰猛な魚類で、捕食する海洋動物は60種類以上あり、その中に魚類と甲殻類が多く、季節の違いもある。例えば春には細条天竺鯛,オキアミ,夏にはオキアミ,糠エビ,マナガツオが食べられ,秋には口足類の幼体,セキセイインコなどが捕食され,冬にはセキセイインコのほかにタチウオなども捕食されている。また、同類の共食いもします。
タチウオは遊泳能力が低く、昼間は海水の中層に浮かぶのが普通だが、夜になると海底に下がる。静止しているときは頭を上に向け、体を垂直状にして背びれや胸びれを振り、上方の様子を注視し、獲物を見つけると自ら飛びかかる。また、春には沿岸部に群れをなして泳ぎ、南から北へ流れ上下して産卵する。