カメは冬になると一般的に冬眠する必要がありますが、加温して冬を過ごすのも一つの方法です。冬眠には、カメの性成熟を促進し、繁殖状態への移行を早めると同時に、体質を強化するなどの利点がある。ただリスクもあるので、小さすぎるカメや体が痩せすぎていると、冬眠が終わるまで耐えられないかもしれません。だからどちらの方法で冬を越すかは、やはりその体質による。
カメの凍死を防ぐためには、温度調節に注意が必要です。しかし、冬の過ごし方によって温度コントロールに差がある。冬眠であれば15℃以上にならないようにしないと早めに目覚めてしまうので、10℃前後、最低5℃を下回らないようにしたほうがいいでしょう。加温飼育では、20℃にすると正常に食べられるようになります。
冬は気温が下がりますが、カメ自体が変温動物なので、食欲に影響が出て、エサを減らすことになります。食べさせるためには、お昼の暖かい時間に給餌をするとよいでしょう。またカメが冬眠していれば、餌を与えなくてもいい。
冬にカメを飼うのも水替えですが、加温して冬を越すのであれば、水替えのサイクルはこれまでと同じにして水質を保つことができます。浅い水で冬眠する場合は、1週間に1度水を入れ替え、水温を一定に保つことで、早期に目覚めさせないようにした方がよい。