墨亀は成人してから墨化が始まり、人工飼育されている墨亀は一般的に5年程度で成熟する。しかしそれらが具体的にいつ墨化し始めるのかは、判断できない。生育環境や餌の与え方によって、成体と墨化の時期が異なるからだ。
なお、すべてのすみカメが墨化できるわけではなく、墨化遺伝子を持つ雄カメだけが墨化できる。飼育者が墨化させるためには、日ごろから日なたぼっこをしたり、彩りを添える餌を与えたりすることを心がける必要がある。
上記で述べたように、雄亀だけが墨化する可能性がある。それらが墨化するのは正常な生理現象で、墨化すると背甲が濃い褐色から墨黒に変化する。これらの墨化はいずれも目から始まり、徐々に首、四肢、背中甲へと進行していく。墨亀が墨化できるのは、主に体内のアンドロゲンとホルモン刺激による。
飼育者が墨化させるには、選ぶ際に色の濃い子ガメを選ぶと、大人になってから墨化する確率が高くなります。もっと日光に当てて、色素の沈殿を早めます。普段から小魚やエビなどの餌を多めに与えて、彩りを添えるのもいいでしょう。