カミソリは成熟した年齢に達してから繁殖する必要があり、カミソリが繁殖能力を持つようになると、適切な季節を選んで交尾を行う。交尾の際、オスはメスを追い続け、メスが交尾に同意すれば、その背中にオスを這わせて交尾を完了させる。
カミソリガメは一般的に3月に交尾を行い、交尾が成功すると4~8月に産卵を行うが、雌ガメは一般的に2~3回産卵することができ、その間隔は約10~30日で、1回の産卵数は2~5個である。
産卵が完了するとふ化が可能となり、飼育者は自然ふ化か人工ふ化かを選択できる。自然ふ化飼育者は何かを用意する必要はなく、自然界の環境に依存してふ化すればよい。人工ふ化飼育者はふ化箱を用意し、その中に厚さ6センチの細かい砂をまいて卵を入れ、さらに4センチの細かい砂をかぶせる必要がある。温度と湿度を適温に保ち、約80~90日でふ化に成功する。
カミソリガメが繁殖する時期は飼育されている環境や性別によるが、一般的に雌ガメは成人するのが早く、4~5年程度で成長・成熟する。雄ガメが成体になるのは遅く、5~6年かかる。生まれた年齢を見るだけでなく、飼育者は背甲の長さで判断することもできる。雌は背甲の長さが10センチ、雄は10~12センチになると繁殖が可能になる。