闘魚の失浮袋を引き起こす原因はいろいろあります。例えば、餌の量が多すぎたり、与えた餌の脂肪含量が高すぎたりして、魚体が過度に肥満になることがあります。これはベタの場合には比較的よくあることです。水質が悪く、ヒレの細菌感染を起こしている可能性もある。また、食事の際に空気を飲み込みすぎて胃が腫れてしまうなど、ベタの体内の器官に問題が生じている可能性もあります。器官が腫れてくると、浮き袋に押しつけられ、正常に機能しなくなる。
闘魚が失浮袋症にかかったことを発見した後、飼育者は直ちに水位を下げ、水位を平らに泳ぐ高さに保つ必要がある。また毎日少量ずつ水を入れ替え、入れ替えた水に粗塩を加え、さらに水温を25℃以上に上げる。もし失袋が深刻な場合、飼育者は1本のロープで闘魚の体に栓をし、もう1頭に木栓を付けることで、体のバランスを保つことができる。ベタの失浮袋症は治療が難しいので、ストレス反応で出た失浮袋であれば、しばらく安静にしていれば治ります。細菌感染や臓器にトラブルがあった場合、完治は難しいとみられ、飼育者は覚悟が必要だ。