桜えびはいろいろなものを食べますが、魚のフンも食べます。水槽の中では、藻類のほかに、浮遊物や腐朽物も食べています。魚の糞は魚の代謝産物なので、完全に分解されていなければ桜エビにはいい食べ物ですが、長期間食べ続けると栄養不足になってしまいます。魚の糞にはあまり栄養がありません。
桜エビは雑食性といっても、何でも食べるわけではなく、糸藻類のようなものは食べません。さらに、養殖の際にも注意したいのが、水槽の魚のフンや藻をサクラエビで掃除しようと思ったら、えびのエサを与えないことです。
一般的に、桜えびの好物はやはりほうれん草です。ほうれん草が好物とはいえ、与えるときに同じものを長く与えないと栄養不良になりやすいので、複数の食べ物を組み合わせて与えたほうがいいでしょう。現在はサクラエビ専門の飼料も多く市場に出回っているので、飼料とホウレンソウをミックスして与えることで、栄養不良にならないようにしています。
このエビを与える際には、与える頻度にも注意が必要です。やはり腹持ちがよく、通常は2~3日に1回与えればいいのですが、与えすぎると水質に影響が出ます。