カネガメの背甲が銅銭の形に似ていることから、多くの愛好家が縁起の良い意味でカネガメと呼んでいるが、その学名は三線閉殻ガメである。カネガメの役割は大きく、薬用だけでなく工芸製作や現代科学研究、観賞などの面で重要な価値がある。しかし、ヒトのカネガメに対する需要が高いため、その数は日増しに減少しており、野外では姿を見ることが難しくなっており、現在では我が国の2級保護動物の一つとなっている。
カネガメの学名は三線閉殻亀で、主にその姿形の特徴から命名されたもので、カネガメの頭部は長くろう黄色を呈しているが、比較的滑らかで鱗がなく、目の後方の両側に菱形の褐色の斑がある。背甲は赤茶色で、上に3本の黒い縦筋が入っているが、中央の1本の縦筋が最も長く、背甲全体を貫くことができ、背甲の前後は比較的滑らかである。カネガメの腹甲は黒色であるが、縁は黄色で、背甲、腹甲および腹盾の間は靭帯で結ばれており、四肢と尾の色はオレンジ色または暗赤色で、足の指の間に水かきがあり、尾は長く細い。
