人工飼育されているバシガメは一般的に8齢前後で成体となり、この時点で交尾が可能になるが、完全に成長するのは10齢以降となる。ブラジルガメが交尾するのは毎年4月だが、交尾の際にはオスが進んでメスを追いかけ、さらにメスに求愛の合図を送り、メスがペアになる年齢に達していないか、ペアになる意思がなければオスを相手にしない。ペアリングの意思があれば、オスがメスの背中にゆっくりと這い上がり、交尾が完了する。
ブラジルガメは交尾後1カ月ほどで生産されるが、通常は夜明けや夕暮れ時に産卵を行うが、産卵前に土の軟らかいところを選んで穴を掘って卵を産み、掘った土で覆い、しかも腹甲で平らにしてから離れていく。バシガメがいなくなると、受精卵は自然界の温度や湿度に頼って孵化する。ブラジルガメの卵子の成熟期間は同じではないので、産卵は年に3~4回、毎回産卵する数も同じではありません。卵を保護する習性はなく、出産後はそのまま離れ、ふ化したばかりのコバシガメの世話もしないのが一般的だ。