ブラジルガメは成熟後に自らペアリングし、ペアリングに成功すると夕方の18~19時に交尾を行う。交尾の際にはオスのブラジルガメがメスの繁殖穴に精子を並べることで交尾が完了する。交尾が完了してから1カ月ほどでメスのブラジルガメが産卵するが、産卵前に適当な土地を選んでスリ、かきこんだ穴に卵を産み付ける。卵を産んだ後は、土を埋めて穴を埋め、受精卵を自ら孵化させる。ブラジルガメが繁殖するのは毎年5~8月で、1匹のメスが一度に3~19個の卵を産むことができる。
1、あらかじめ産卵環境を整えておけば、自然孵化させることができるが、自然孵化は自然の温度、湿度、空気に頼る必要があるため、成功率は人工孵化ほど高くない。
2、飼育者が自分で孵化箱を作ることもできる。適当な大きさの木箱を用意し、底に細かい砂を重ね、その上にブラジルガメの卵を2センチの間隔で均等にのせた後、砂で覆い、その上に水を吸収するスポンジを重ねた。孵化箱の温度は22〜33度、砂の湿度は8〜12%とすることが好ましい。一般的には55~65日程度でふ化できるが、このふ化の仕方は自然ふ化よりも成功率が高い。